今回は、ドラキュラ伝説の評価や感想について詳しく説明していきます。ゲーム黎明期から続いている名作シリーズの作品になります。正直、課題点の多い作品でもありますがドラキュラシリーズは私の、お気に入りでもあるので是非、多くの人に知ってもらいたい作品でもあります。
以下、目次となります。
ドラキュラ伝説とは?どんなゲームか?
コナミから1989年10月27日に発売された、携帯ゲーム機、ゲームボーイ向けに発売されたアクションゲームになります。
家庭用ゲーム機が普及しだした初期の頃に発売され、様々なハードでシリーズを展開するコナミの看板タイトルでもあります。
特にこの頃は据え置き機の「ファミリーコンピュータ」がTVゲームの主流だったため、どこにでも持ち運べる携帯用ゲーム機「ゲームボーイ」でドラキュラシリーズが遊べるのは画期的でした。
据え置き機
ファミリーコンピュータから
どこでも遊べるゲームボーイで発売!
ドラキュラ伝説のシステム
①:ゲームの進め方
ヴァンパイアハンターのクリストファー・ベルモンドを操作して全4ステージを攻略していきます。
単純な横スクロールアクションゲームで操作も非常に簡単です。
ムチによる攻撃(Bボタン)とジャンプ(Aボタン)を組み合わせてステージを進んでいきステージのラストにいるボスを倒せばステージクリアになります。
初期ライフ(体力)は10メモリで、敵の攻撃によるダメージで減少。ゼロになると1ミス。
ステージには時間制限が設けられており時間切れで1ミス。
ゲームオーバーになったとしてもコンテニューは無制限にできる。
②:ムチの性能について
主人公、クリストファーが攻撃に使うムチは『水晶』を取ることで順番にパワーアップしていく。
種類 | 特徴 |
---|---|
短いムチ | 初期装備 リーチが短く攻撃力も弱い |
長いムチ | 水晶を取るとリーチが長くなり攻撃力も強くなる |
ファイヤーボールが出る 長いムチ | さらに水晶を取るとムチの先端からファイヤーボールを飛ばすことができる |
※クリストファーはダメージを受けるとムチのパワーが1段階ダウンしてしまいます。攻撃力も下がってしまうため、基本的にはダメージを極力受けないことが攻略のポイントになります。
③:アイテムについて
ステージ内の、あらゆる所に『ロウソク』が配置されています。このロウソクをムチで攻撃して破壊すると、さまざまなアイテムが出現します。
ロウソクを破壊すると・・・?
中からアイテムが出現!
出現するアイテムと効果は以下の通りになります。
アイテム | 効果 |
---|---|
コイン | ポイント50点追加 |
水晶 | ムチの性能が1段階強化+ポイント10点追加 |
点滅している水晶 | 取るとボスが出現する |
クロス | 一定時間無敵になりダメージを受けなくなる |
点滅していないハート | 体力が2メモリ回復する |
点滅しているハート | 体力が全回復する |
1UP | プレーヤー残機が1つ増える |
ロウソクを見つけたら、どんどん破壊してアイテムをゲットしていきましょう。戦いが有利になっていきます。
ドラキュラ伝説のストーリー
中世ヨーロッパの小さな国トランシルバニア。
はるか昔、ドラキュラ伯爵はまだ魔王ではなく悪魔崇拝をしている呪術者だった。彼は自身が築いた城で毎夜、危険な悪魔の儀式を行っていた。自ら圧倒的な魔力を手に入れ魔王になることを目論み異界から悪魔を召喚し日に日に危険な存在へと変わっていくドラキュラ伯爵。
そんな中、後にヴァンパイアハンターの一族の祖先となるクリストファー・ベルモンドは単身ドラキュラ伯爵を滅ぼすためドラキュラ城へ向かうことになる。
ドラキュラとヴァンパイアハンターの戦いがここから始まります。
ジャンプの重要性について
①:ジャンプ操作は必ずマスターする
このゲームは難易度は高めでプレイヤーのジャンプ力は低めに設定されています。
また穴やトゲなど落ちると即1ミスになってしまう場所もかなり多いためジャンプを上手く操作できないとなかなか先へ進めません。そのためジャンプボタンを押すタイミングとジャンプする場所が非常に重要です。
これは何度も練習して感覚を鍛えましょう。
最初のステージで、練習しろよと言わんばかりの場所があります。
ギリギリの場所から次の足場へジャンプで飛び移る。これぞギリジャン!!必ずマスターしてください。
ダメージを受けることのデメリットについて
①:ダメージは極力、受けないように・・
ムチの紹介でも少し書きましたが、このゲームはムチの状態によって難易度がかなり左右される一面があります。
水晶を2つ取った最強の状態→ファイヤーボールが出るムチであれば遠くにいる敵にもダメージを与えることができ、かなり有利な状態で進むことができますが、反対に1番弱い短いムチの状態だと敵との距離が必然的に近くになりますし威力も弱いため倒すのに時間がかかります。
そしてこのゲームの大きな特徴『ダメージを受けるとムチは1段階パワーダウンする』
これが、ゲームの難易度を大きく上げる要因になってしまっています。
つまり1回被弾してしまうと必然的に次の被弾を誘発しやすい状況になるのです。
まさに負のループ・・・。
こういった状況に陥らないために敵の行動パターンや攻撃パターンを頭に入れて、なるべくダメージを受けないようにしましょう。
ムチの状態が良ければ楽に進むことができます!
敵キャラクターの紹介
このゲームに登場するモンスターの紹介をしていきます。そこまで種類が多いわけではないですが、どのキャラも個性があり攻撃方法も異なるため攻撃パターンを覚えてダメージを受けないようにしましょう。
①:マッドマン
1番最初に登場する泥の魔物です。空から液体の状態でボトンと落ちてきてその後、人型になって向かってきます。しかし動きも遅いですし、ただゆっくり直進してくるだけなので対処も簡単です。
②:デスバード
凶暴な鳥の魔物です。登場時に必ず鳴きながら出てくるので声が聞こえたら注意して下さい。画面の端まで到達したら一気に急降下して背後から接近してきます。すぐに振り向いて迎撃してしまいましょう。
③:ジ・ズィー
背丈の小さい魔物です。背が小さいので攻撃を当てるにはしゃがんで攻撃する必要があります。しかし1度目の攻撃をあてると、大ジャンプして上から襲ってきます。行動パターンを知らないと簡単に被弾してしまう厄介な敵です。
④:ビッグアイ
大きな目玉の魔物です。ゴロンゴロンと転がってくるだけなのですが、コイツの厄介なところは倒すと爆発してしまうところです。特にステージ2の釣り橋上で爆発すると橋が壊れてしまうので、ジャンプで、やり過ごしてしまうのも有りです。
⑤:コウモリ
コウモリの魔物です。空を飛んで攻撃してきます。動きが少し不規則なため被弾しやすい敵になります。壁に張り付くとしばらく動かなくなるのでその隙に倒してしまいましょう。
⑥:ナイトストーカー
両手が鎌になっているローブ姿の魔物です。この鎌を定期的に投げつけて攻撃してきます。しかも鎌がブーメランのように戻ってくるので鎌の動きには十分注意してください。
⑦:ブナグチー
不気味なキノコのような魔物です。個人的に1番苦手なモンスターです。地面に張り付いているため移動は一切できないのですが口から胞子のようなものを吐いて攻撃してきます。この胞子のスピードが、かなり早いので被弾しやすいです。
⑧:ウォーム
地面をはい回る気持ちの悪いイモムシのような魔物です。1度攻撃を加えると丸くなり早いスピードでぶつかってきます。落ち着いて2度目の攻撃を加えるかジャンプで避けてしまいましょう。
⑨:エビルアーマー
背景の鎧が突然、動き出し襲ってきます。背景に並んでいる数がかなり多いので被弾しないためにも、ゆっくり進んで行きましょう。前からだけではなく通り過ぎたあとに後ろから襲ってくることもあるので気をつけましょう。
ドラキュラ伝説のステージ紹介
ここからはステージ紹介になります。各ステージどれも異なった特徴やギミックが用意されています。
①:ステージ1 山道を進んでいくステージ
最初のステージなので難易度はそこまで高くはありません。基本アクションを覚えていきましょう。
森のような場所からゲームスタート
ロウソクはどんどん破壊しましょう
後半は高山の場所を進みます
空からマッドマンが降ってきたりします
ここがステージ1のボス戦前の難所、ギリジャン練習場です。最初は、なかなか上手くいかないはずですが何度も失敗しながら感覚を覚えてください。これが以降のステージ攻略に必要になってくるので。
ステージ1のボス『ゼルド』との戦いです。鎧を身にまとった魔物でこいつにはファイヤーボールは、跳ね返されてしまいます。そのため攻撃はムチの本体部分を当てて攻撃してください。手首が銛のようになっており、それを伸ばして攻撃してきます。基本的には1回攻撃を当てたら1度、距離を取りもう1度攻撃、ヒット&アウェイ戦法で戦いましょう。画面に4つ配置してある足場も上手く利用してください。ちなみにコイツはステージ4で普通にザコ敵として出現します・・・。
こんな奴がザコとして登場って・・。ステージ4はどうなるんだ?
②:ステージ2 洞窟内部を進んでいくステージ
洞窟内を進んでいくステージになります。この辺から難易度が一気に上がります。
スタートからコウモリ3匹が襲ってきます
個人的に1番厄介な敵ブナグチー
ギリジャンの成果が求められます
ナイトストーカーが初登場
吊り橋に大量のビッグアイが出現
破壊すると橋が壊れてしまいます
ステージ2のボス『アンダー・モール』。4つある壁の穴から飛び掛かって攻撃してきます。目がみえないモグラのような敵ですがジャンプ力とスピードが早いです。またコイツは単体ではなく群れ全体がボスである設定のため多くのアンダーモールを倒す必要があります。また穴から様子をうかがっている時も当たり判定があるので飛び出してくる前に倒してしまうこともできます。
まるでモグラ叩きのゲームみたいです
③:ステージ3 建物内部を進んでいくステージ
トラップが沢山仕掛けられたステージになります。トゲによる即1ミスが多発するので難易度は、かなり高いです。
天井のトゲが気になりますが・・
天井が降りてくるのでしゃがんで回避
今度は下からトゲが追ってきます
ロープと足場を使って上へと登っていく
最後は横からトゲが追ってくる
どうなってんの?この建物?
ステージ3のボス『ゴーバンス』。背中に翼の生えた翼竜の敵になります。基本は空を浮遊し、急降下して攻撃してきます。空から降りてきた時しか攻撃を当てられないため、急降下してくるタイミングを待ちましょう。幸いこのボスは防御力は、あまり高くないため数発の攻撃で倒すことができます。
④:ステージ4 ドラキュラ城を進んでいくステージ(最終ステージ)
ラストステージになります。難易度は、もちろん最難関。今まで培ってきたプレイスキルをすべて使って攻略していきます。
背景の鎧エビルアーマーが突然襲ってきます
ステージ1のボス、ゼルドが普通に登場
足場から次の足場へ
ジャンプで飛び移る
ブナグチーが面倒な場所にいます
突き出してくるヤリを回避していく
ステージ4のラスボス『ドラキュラ伯爵』。特定の場所をワープしながら弾を4方向に撃ってきます。写真の足場は安全地帯になるのでどうしても倒せない場合は、この場所を利用してみてください。
ようやくドラキュラ伯爵撃破か?と思っていると・・・・
なんと第2形態、巨大なコウモリの姿になって再び襲いかかってきます。ちなみにこの形態になると時間制限が消えるので、ゆっくり戦ってもOKです。単純に横に移動しながらたまに小さいコウモリを3匹生むだけなので、落ち着いて戦えば、そこまで強くないです。写真の足場にいれば攻撃しやすいです。
エンディングとクリア後について
ここからエンディングとクリア後の説明になります
ドラキュラを倒し城を見つめるクリストファー
城は地中に沈みスタッフロールへ
めでたしめでたし、と思っていると・・??
地中から1匹のコウモリ・・。まさか??
ドラキュラ伯爵を撃破しましたがエンディングでまさかの展開に。どうやらドラキュラ伯爵はコウモリに姿を変え生き延びていたようです。これは続編がありそうな雰囲気がします(実際、続編は発売されます)
クリア後は何があるの?
クリア後は周回プレイになります。難易度がさらに上昇した状態でステージ1から2周目を遊ぶことができます。敵から受けるダメージ量が増加し5週目以降はすべての敵の攻撃が一撃死とゆう激ムズ難易度になるので腕に自信のあるプレーヤーは是非、挑戦してみてください。
ドラキュラ伝説の評価!良いところについて!
ここではドラキュラ伝説の評価について、良いポイントを書いていきます。
良い点をそれぞれ詳しく説明していきます。
①:ゲームボーイ初期作品だがグラフィックがキレイ
携帯ゲーム機で開発された今作ですが、制限が多いハードにも関わらず細かい背景画像は非常に良くできていると感じました。ステージごとの雰囲気が全くちがうので飽きずに遊ぶことができました。
コナミの開発者の熱意が伝わってきました
②:携帯ゲーム機でどこでもドラキュラ伝説が遊べる
ドラキュラシリーズは、これ以外にも発売はされてはいましたが、いずれも据え置きゲームでしか発売されていませんでした。ドラキュラシリーズが携帯ゲーム機でどこでも遊べるようになったのは当時の私にとっては衝撃であり、とても嬉しかったのをハッキリ覚えています。
外に出かけるときもゲームボーイは必ず持っていってました。
③:周回プレイで激ムズ難易度に挑戦できる
クリア後のオマケ要素として周回プレイが用意されていますが、高難易度ゲームが好きなプレイヤーにとっては挑戦しがいのあるゲームです。クリアするたびに難易度は上がっていき5週目以降は一切ミスが許されない難易度になります。
難しいゲームを遊びたい人にはオススメです。
5週目以降をクリアできた人はいるんでしょうか?
ドラキュラ伝説の評価!悪いところについて!
ここまでは良い評価ポイントを紹介してきました。ここからは反対に悪い点や気になった点を記載していきます。
それでは見ていきましょう。
①:操作性が悪くストレスを感じる
このゲームの操作性の悪さとテンポの遅れは遊んだことがある人は皆、共感してくれるはずです。
主人公の移動速度が遅いですし、攻撃ボタンを押してもワンテンポ遅れてアクションをするので、ストレスを感じる場面が多かったです。
ゲームボーイの性能上、仕方ないのかもしれませんが。
②:ムチのパワーダウンシステムが理不尽
攻撃方法がムチによる攻撃しかないため、たった1回被弾しただけでパワーダウンしてしまうシステムは微妙に感じてしまいました。難易度調整をもう少し頑張ってほしかったです。
ムチのシステムが良ければもっと良い作品になったはずです
③:ブナグチーの胞子が早すぎる
ステージ2以降、ずっと登場する敵『ブナグチー』。このゲームで一番厄介な敵だと思っているのですが、その理由がブナグチーが口から定期的に吐いてくる胞子の存在です。
この胞子、壁に当たると跳ね返る特性があるのですがそのスピードが、あまりに早すぎます・・。主人公の移動スピードと胞子のスピードのバランスが全くとれていないため非常にストレスを感じました。ここは調整してほしかったです。
胞子のスピードが早すぎます・・
ブナグチーが出てくるだけでウンザリでした
ドラキュラ伝説はどんな人がプレイするべきか?
ではドラキュラ伝説はどんなプレイヤーにオススメのゲームなのでしょうか?
以下に、当てはまる人はぜひ遊んでみて下さい。
①:高難易度のアクションゲームが好きな方
操作性の悪さや一部の理不尽な敵の強さなど問題点はありますが、アクションゲームとしては高い完成度を誇っている作品です。周回プレイの難易度も含めて難しいゲームに挑戦したい人にとってはとても良いゲームです。
②:ドラキュラシリーズファンの方
ドラキュラシリーズを遊んだことがある人も是非、プレイしてほしいです。ゲームボーイで発売されたので画面は白黒ですしアクションの種類も多くはないですがドラキュラが登場するゴシックホラーの世界観を持った唯一無二のゲームです。ファンの人であれば楽しんでもらえるはずです。
まとめ&総合評価
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
ドラキュラ伝説について私なりの評価や感想を書いてみました。難しいゲームですが何度も遊びたくなる素晴らしい作品なので、多くのゲームプレイヤーに興味を持ってもらえれば嬉しく思います。
今後もゲームレビューをしていきたいです。それではまた!